1 カンボジア支援プロジェクト
平成25年度は、B型、C型肝炎ウイルス感染の実態把握のためのサーベイを引き続き実施し、住民から採取した血清を遺伝子分析して陽性が判明した者への報告と感染拡大を防ぐための生活指導に取り組んだ。
広島大学歯学部との連携により、当NGOの「アジアの子供たちの歯を守る会」が実施してきた歯科健診・治療をササースダム小学校からワット・ボー小学校に拡大した。また、シェムリアップ州教員養成校において、歯科衛生教育を行った。
2 韓国青少年ホームステイ受入れ事業
シェムリアップ近郊村落の住民に対して採血、検査を実施した。
チュレイ村とロハール村において、2011年2月に実施した調査結果を住民に説明し、予め作成しておいた健康手帳を各個人に還元した。
その際、カンボジア保健省の技官より、個別に検査結果の説明および肝炎ウイルス感染の予防策等についての指導を行った。調査を受けた計367名のうち268名は検査が終了しており、前回と併せて計212名に対する個人指導を終えた。
また、チュレイ村において新たに167名の肝炎ウイルス調査を行った。


住民への結果説明、個別保健衛生指導の状況


カンボジア保健省の医師による説明、個別指導
学校健診
ササースダム小学校において、次回2012年2月期に調査を予定している小学校3年生(現2年生)と保護者及び教員約100名に対し、調査の意義や目的、方法等を説明し、理解と協力を求めた。
また、小学生の健康診断後のフォロー体制の確立に向けて、CHheng Kimchea学校長や隣接するササースダム保健所でヒアリングを行った。
カンボジアの農村部では乳幼児が病院にかかることはほとんどなく、予防接種も必要だし、日本で行っている乳幼児健診の内容も含めるようなプログラムが望ましい。広島からの支援により、小学校関係者も地域の医療者も徐々に児童の健康についての関心を持つようになっており、活動を継続することでコミュニティ全体の健康への意識の高まりが期待できる。




